美女餅の由来
この餅に類したもので、東北では「きりたんぽ」、飛騨地方では「棒餅」あるいは「朝鮮餅」等各々の名称を用いられております。
当地方には戦前より多くの朝鮮の方々が在住されており、正月餅あるいは祝事には必ずこの餅を食用されました。
その製造にあたっては、村内外よりご婦人方が我が家に集まり、白米(うるち)を石臼で曳き、その粉を熱湯で練り上げ、棒状に仕上げ出来上がりでしたが、一日がかりで一斗前後しかできませんでした。
それが次第に機械で製粉、成形出来るようになりましたが、それでも数人がかりで一日二斗位しか出来ませんでした。
ところが、ある年の十二月末の夕暮れ近くに、子供を背にした美婦人が「私にも棒餅を作って下さい」と二斗の米を差し出しました。
しかし先客の注文分もあり、まだ時間がかかるので思案していましたところ、その婦人が「こう云う方法で作ってみては」と、いとも簡単な方法を発案してくれ、あまり良い餅ではありませんでしたが、短時間で出来上がり「はいありがとう」と持ち去りました。
直ちに何処から来られたのかと外に出てみましたが、もう後姿も見られませんでした。今、心静かに思い起こせば、この婦人が「美女ヶ池」の守り主の化身ではなかったかと、不思議を信じ尊び「美女餅」の名を以って供養名と致しました。
それ以来、その製造方法に研究を重ね、数台の機械を犠牲にし、十余年の苦労の末、今日の「美女餅」の製造に辿り着きました。
以来五十余年、朝日町の特産品の一つとして御愛食頂いております。
製造発案者 山本 豊司
美女餅
【原材料】
米(岐阜県高山市産-)
お米は全量自家栽培いたしております。
【内容量】
6本入340g
【賞味期限】
製造日から2週間(上部に記載)
【保存方法】
直射日光、高温多湿を避けて10℃以下で保存
【ご注意】
冷凍方法もありますが、合成保存料一切使用しておりませんので、開封後はなるべく早くお召し上がりください。
美女餅レシピ
焼いて良し、焼かなくてもそのまま思いの形に切って汁等へ入れ、2~3分で食べられる不思議な美女餅の食べ方をご紹介します。
かしわ汁、ぜんざい等 汁ものに煮て食べる
1cm前後の斜め切りにしたものを焼かずにそのまま沸騰した汁類の中へ入れると2~3分で浮き上がり、すぐにお召し上がり。
みだらし焼、バター焼 焼いてもおいしい
2~3cm位の大きさに切り、オーブントースター等で焼き、しょうゆ、バター等お好みの味つけで、これまた美食。
あべかわ等
好きな形に切ったものを焼かずに沸騰したお湯に入れると2~3分で浮き上がり、浮き上がったものにきなこ、ごま等つけて簡単な召し上がり方。